気になる病気・症状

手湿疹の原因で特に夏に気をつけることとは?

手湿疹は、冬にかかるイメージありませんか?実際、手湿疹は夏になると症状が軽くなる傾向があります。
が、しかし!夏にかかる人や悪化する人もいます。
暑さだけでもストレスなのに、かゆみも加わるのは辛いことです。
そこで、手湿疹の原因で特に夏に気をつけることは、知らず知らずのうちの乾燥です。夏の乾燥って、自覚がないんです。
そーいえば、夏の手の乾燥対策何もしてなかったとハッとした人、ぜひこの記事に目を通してくださいね。夏のちょっとしたカサカサ原因はこれか!と妙に納得するかもしれませんよ。

どうして手湿疹になるの?その原因とは?

手湿疹の原因は皮脂膜が取れたことによる乾燥です。

皮膚の上には、皮脂膜といって皮脂と水分が混ざり合った油分の膜があり、この膜があることで乾燥からお肌を守っています。

しかしですね、この皮脂膜はお湯や水、洗剤をよく使うことで洗い流されてしまいます。
美容師や理容師、調理師など水や洗剤を一日中使う職業の人や毎日洗い物する主婦の場合、皮脂膜が取れた状態が長く続くと乾燥が進み手湿疹にかかりやすくなります。

また、摩擦によっても皮脂膜は取れてしまいます。
紙やお札を頻繁に扱う人、例えば事務員や銀行員やレジ係など職業の人やパソコンをよく使う仕事の人などは、摩擦によって皮脂膜か取れてしまい手湿疹にかかりやすくなります。

へぇ~?
パソコンを使って摩擦?皮脂膜が取れる??

ピンとこないかもしれませんが、指先とキーボードが常に触れてるし、キーボードの上を指を移動させるときに摩擦が生じています。
言われてみればって感じですが、ちょっと意外な原因ですよね。

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夏に気をつけたい手湿疹を招く習慣

手湿疹は夏は比較的なりにくいです。
大きな理由は、冬より乾燥しにくいからです。
夏は湿度が高いことや寒さによる乾燥がないからです。

なので、冬に手湿疹が出ても、夏は治ったり軽くなったりします。

しかーし!!

夏に手湿疹にかかる人や夏場に悪化する人がいます。
その原因4つはあります。

1、素手で洗剤を使っている

夏場にゴム手袋は手が蒸れるとか、はめたり外したりの滑りが悪くてはめるのが面倒で素手でまま洗剤を使っていませんか?冬は手荒れを気にして洗い物の時はゴム手袋をちゃんとしているのに・・・。

洗剤は汚れを落とすと同時に皮脂膜も取り去ってしまいます。
皮膚は皮脂膜がないと水分が逃げて乾燥します。

対策
洗い物をする時は季節に関係なくゴム手袋して皮脂膜の守ることが大切です。

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2、保湿を怠っている

冬は乾燥するから、まめにハンドクリームを塗ったりして手のケアをします。
しかし、夏は冬に比べ乾燥はしないので保湿を忘れがちなんです。
ちょっとの乾燥なら放っておく(気づかない)。
軽度の乾燥から徐々にヒドイ乾燥になり手湿疹を引き起こすことになります。

また、ベタつくのを嫌って、保湿剤をつけないことも手湿疹を招いてしまいます。

対策
手を洗いをしたらハンドクリーム等で保湿をこまめにすること。
保湿剤はさらりとしたものを選び、使用感も気にしましょう。

3、紫外線

紫外線はお肌のうるおいを奪い、乾燥させます。
紫外線は皮膚の細胞を傷つけ、皮膚の生まれりの周期(肌のターンオーバー)も狂わせてしまいます。
そうなるとお肌のうるおいを保つことができなくて乾燥気味になってしまいます。

対策
紫外線を避けること。日焼け止めや手袋をして紫外線を防ぎましょう。

4、エアコン

エアコンのきいた部屋の湿度は低く乾燥しています。
しかも乾燥に気づいていなくて、手の保湿をすることなく過ごしいるので乾燥が進み手湿疹の要因になっています。

対策
エアコンのきいた室内は乾燥しているので、自覚症状がなくても手の保湿をすること。

手湿疹の治療法

手湿疹は、塗り薬で治します。
ステロイドの入った塗り薬を使います。かゆみや腫れ、炎症によく効きます。

市販薬でメジャーな薬にメンソレータムのメディクイックがあります。
そしてこの薬には、軟膏タイプとクリームタイプがあって、使用感の好みで使い分けることができて便利です♪

夏ならクリームタイプがおすすめです。
ベタつかずサラッとしてるので、つけ心地がいいですよ。

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画像引用元:ロート製薬商品情報サイト

メディクイックをお勧めする理由は2つあって、まずは【手湿疹用】と書かれているのわかりやすい(探しやすい)、もう一つは、使用感の好みで軟膏タイプとクリームタイプを選ぶことできるからです。

手湿疹に効く薬は他にもいっぱいあるので、薬局やドラッグストアの薬剤師に聞いてみましょう。
症状や自分好みの使用感の薬を選んでくれるので、迷ったら一度相談してみるのもいいですよ。(けっこう裏話的?なこと教えてくれますよ、‘この薬はリピート率高い’とか‘このメーカーは有名なんだけど、うちの店ではこの薬はあまり出ないねぇ’などなど)

手湿疹と似ている気になる症状

じんましん(蕁麻疹)

手湿疹とじんましんはよく間違えることがあります。

手湿疹は、かゆみがあり、赤みや腫れ、ただれ、小さな水泡などの症状があります。
手全体にカサカサと乾燥しています。

じんましんは短時間で症状が現れすぐ消え、手に限らず体のいろいろな箇所にできては消えを繰り返します。
見た目は、ぷくっとしたふくらみはありますが水泡とは違います。
かさつきはありません。

ダニ

ダニに刺されか手湿疹かどうかの見分けは、ダニ刺されは、蚊に刺されたよりも大きな腫れと赤みが出ます。
かゆみが強く、2日以上かゆみが続きます。(ちなみに蚊に刺された場合のかゆみは数分~数時間くらいです)

ダニアレルギーによる皮膚炎の場合、全身に出ます。手だけに留まりません。
また、症状は皮膚だけでなく鼻水やくしゃみといった症状の併せて出ることも多いので、体調の変化も注意深くみておきましょう。

見分けがつかない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

手湿疹の原因で特に夏に気をつけることのまとめ

  • 手湿疹の原因
    手湿疹の原因は皮脂膜が取れたことによる乾燥です。
    皮脂膜が取れた状態が長く続くと乾燥が進み手湿疹にかかりやすくなります。
    皮脂膜の取れる要因は、お湯や洗剤によるものと摩擦によるものがあります。

  • 夏に気をつけたい手湿疹を招く習慣
    素手で洗剤を使っている、保湿を怠っている、紫外線、エアコンの4つです。
    乾燥の進行と保湿をしないことが手湿疹の引き金になります。

  • 手湿疹の治療法
    手湿疹は、ステロイドの入った塗り薬で治します。
    塗り薬は薬局やドラッグストアで買うことができます。
    薬の種類はいろいろあるので、迷ったら薬剤師に一度相談してみて。

  • 手湿疹と似ている気になる症状
    じんましんやダニ刺されが手湿疹と間違われやすいです。
    手湿疹は、かゆみがあり、赤みや腫れ、ただれ、水泡の症状があり、手全体がカサカサしています。
    じんましんは、短時間で症状が現れすぐ消え、手に限らず体のいろいろな箇所にできては消えを繰り返します。
    ダニ刺されは、蚊に刺されたよりも大きな腫れと赤みが出ます。かゆみが強く、2日以上かゆみが続きます。

最後に

夏場は乾燥している感覚がなく保湿を忘れがちですね。少しの乾燥やカサカサ感に気づいたらクリームをつけて保湿することが大切です。乾燥を防ぐことが手湿疹の予防と重症化を防ぐので、手の状態を気にかけてみましょうね。

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