気になる病気・症状

手湿疹の水泡が治らない!皮膚科に行くべき別の病気とは?

かゆみもそうですが、手湿疹の水泡って特に気になる症状ですよね。
プツプツがあると見るし、つい触ってしまいます。
そして、水泡が治らないとなると、段々心配になっちゃいます。
手湿疹の水泡だと思っていたものが別の病気だとしたら、早く治したいですよね。
考えられる病気は、水虫、ヘルペス、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)です。
治らない不安は尽きないものです。
この記事を読んで“この水泡、もしかしたら手湿疹ではないかも”と思ったら、早めに皮膚科に行ってくださいね。

手湿疹の水泡はどうしてできるの?

手湿疹の水泡は、滲出液(しんしゅつえき、リンパ液のことです)の溜まったものです。

炎症によって皮膚の下で滲出液が染み出ると、皮膚は少し盛り上がり腫れた状態になります。さらに滲出液が溜まってくると、プツプツと小さな水泡になります。

水泡はかゆみがあり、掻くと潰れてグチュグチュにただれます。
ただれると痛いですが、かゆみもあるので、‘掻くと痛い、でもかゆいから掻きたい!’ジレンマに陥ります。

ここが手湿疹のつらいところであり、グチュグチュになった酷い手を見るもストレスで気分が落ち込みます(泣)

手湿疹の治らない2大原因

手湿疹の治らない原因は主に2つあって、一つは乾燥が防げていない。
二つ目は薬がうまく塗られていないことです。

手湿疹の原因は乾燥です。
乾燥すると外の刺激を受けやすく炎症を引き起こします。

乾燥には気をつけているし保湿はしている。
だけど、まだどこかに乾燥する要因があるんですねぇ。

  • 洗剤を素手で触っていないか?ちょっとだけならとついついゴム手袋なしで洗い物をしていませんか?
  • こまめに保湿しています?乾燥が進んでかゆみが出てからハンドクリームをつけていませんか?

など、乾燥の原因に心当たりかないかもう一度見直してみましょう。

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そして、二つ目の薬がうまく塗られていないとは。

薬をつけているのに治らないのは、実は薬が患部に塗られていないんです。

何言ってるの?薬はちゃんとつけてるわー、と思われているかもしれませんが・・・。

どういうことかというと、薬を薄くのばしてつけるために、湿疹の上には薬が乗っていない状態になっているんです。

特に水泡の場合、少し盛り上がってますよね?
のばしてつけると、水泡の周りに薬は広がるけど、肝心な水泡には薬はついてないなんてことになります。

きちんと薬をつけるには、水泡の上に薬を乗せるようにつけることが大事です。
塗るというより乗せる感じです。

  • 薬を少量を薄くのばすようにつける
  • 擦り込むようにつける

薬の塗り方って無意識なんで、このような塗り方の癖がないか、一度、気にしながら薬をつけてみてくださいね。

手湿疹の水泡と似た別の病気

手湿疹の場合、ステロイドの塗り薬を1、2日つけるとかゆみや痛みの症状が治まります。さらに2~4日ほど塗り続けると、症状が改善され、徐々に見た目もきれいになっていきます。

もし、ステロイドの塗り薬を1、2日つけても症状が治まらない時は別の違う皮膚病かもしれません。

すぐに皮膚科を受診しましょう。

水虫

手水虫の症状に水泡や皮がめくれるなどがあります。

水虫の菌である白癬菌(はくせんきん)にステロイドは効かないので、塗っても水泡は治りません。

治療には、抗真菌薬を使います。

ヘルペス

ヘルペスは水ぼうそうや帯状疱疹の原因となるウイルスです。
みんなが持っているウイルスなので、残念ながらすべて排除することはできません。

ヘルペスはウイルスなので、ステロイドは効きません。
治療には、抗ウイルス薬を使います。

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掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

手のひらや足の裏に水泡ができる病気です。
小さな水泡ができ、徐々に膿疱(のうほう=膿を持った水ぶくれ)になっていきます。
膿疱には菌もウイルスもないので人にうつることはありません。

掌蹠膿疱症ができる詳しい原因は分かっていません。
今のところは扁桃腺炎や虫歯などが関連している知られています。
あとは、金属アレルギーが関係しているのはないかと考えられています。

治療は、ステロイドの塗り薬を使います。
症状が良くなったり、悪化したりを繰り返すので、皮膚科で様子をみながらじっくり治す必要があります。

手湿疹の水泡が治らない皮膚科に行くべき別の病気のまとめ

  • 手湿疹の水泡はどうしてできるのか
    炎症によって皮膚の下で滲出液が染み出ると、皮膚は腫れた状態になります。さらに滲出液が溜まってくると水泡になります。
  • 手湿疹の治らない2大原因
    一つは乾燥が防げていない。乾燥する要因がまだあって、見逃しているかもしれないのでもう一度見直しましょう。
    二つ目は薬がうまく塗られていない。
    薬を薄くのばしてつけているために、湿疹の上には薬が乗っていない状態になっている。
    特に水泡は、盛り上がっているので、周りに薬は広がるけど、水泡には薬がついてない状態になっています。

  • 手湿疹の水泡と似た別の病気
    水泡ができる別の病気は、水虫、ヘルペス、掌蹠膿疱症。
    水虫、ヘルペスは、ステロイド剤は効かないので水泡は治りません。
    掌蹠膿疱症の治療にはステロイド剤ですが、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すので治るまで時間がかかります。

最後に

まずは、乾燥を防ぐこと薬のつけ方を見直すことです。
ステロイド剤を2、3日つけて改善が見られないときは、他の病気の可能性ありなので、一度皮膚科を受診しましょう。

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