低栄養でなぜ浮腫(むくみ)が起こる?そのメカニズムとは?

低栄養の症状には、痩せる、よろけて転びやすくなる、力が入りにくいなどがあります。
浮腫(むくみ)も、低栄養の代表的な症状の一つです。
ただ、“低栄養になるとなぜむくむのか”その原因をあまり知られていなくて、早期発見を逃してしまうことがあります。
低栄養による浮腫はメカニズムは、血液中のアルブミン量が減ると、成分濃度を一定に保つために血管内から細胞のほうへ水分が移動することで起こります。
また、低栄養によるむくみの治療もあまり知られていないので、病院でのむくみ治療についてもまとめました。
この記事で治療内容を知っていれば、病院で行ったときに落ち着いて診察を受けることができますね。
ぜひ参考してください。

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低栄養でむくみ!?そもそも低栄養とは何のこと?

低栄養になると、体にはいろいろな変化がみられます。
その一つに浮腫(むくみ)があります。

正確には浮腫(=ふしゅ)と読みます。
文中ではわかりするため、浮腫(むくみ)で表記します。

低栄養で浮腫が生じることを知っていれば、早期発見にもつながります。

といっても、低栄養で浮腫が起こる関連性がイマイチわからないですよね?

まずは、低栄養とは何なのか、みてみましょう。

低栄養とは

そもそも低栄養(ていえいよう)とは、体がどのような状態のことなのでしょうか?

低栄養とは、体を維持するために必要なエネルギーやたんぱく質が不足している状態のことのことです。

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低栄養になると体にさまざまな不調が現れます。
見た目にわかるものもあれば、外からはわからないものあります・・・

低栄養のよくある症状

外見的には、まず、やせてきます。肌の弾力は失われ乾燥しています。

内側からくる症状は、免疫力が落ちて風邪や感染症にかかりやすくなったり、傷が治りにくくなります。
筋力が衰えてよろけやすくなったり、つまづいてよく転倒したり、骨折しやすくなります。
そして下半身や腹部のむくみは、外見的にも内側にも症状が出た状態です。

低栄養は、高齢者がかかりやすいのにこれらの症状に気づくにくく、症状が重度化することもあります。
認知症や寝たきりのきっかけになったりします。

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体調の変化は高齢のせいにしないで、注意深くする観察する必要があります。

低栄養で浮腫(むくみ)の原因とメカニズムとは

低栄養による浮腫には血液成分のアルブミンが関係しています。

低栄養の判断目安に、血中のアルブミン値があります。
血液中の血清アルブミンが3.5g/dl以下だと低栄養の危険性が高いと判断されます。

はい、何でアルブミン値が低栄養の目安になるかというと、

血液中の血清たんぱく質の約60%がアルブミンなんです。
血中のアルブミン量が少なくなるとは、すなわち、体内でたんぱく質が欠乏しているという見方になります。

アルブミン値が下がることが、低栄養のむくみの原因に関係しています。

むくみのメカニズム

少し前置きが長くなりましたが、では低栄養でむくみが起こるメカニズムを説明します。

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通常、血液中の成分の濃度は、血管内と間質液(=かんしつえき、細胞と細胞の間を満たす液)は同じ濃度です。

しかし、血液中のアルブミン量が減るということは血管内の成分濃度が薄まり、必然的に間質液の濃度が高いことになります。

成分濃度を一定に保つために、血管内から細胞のほうへ水分が移動します。
間質液の量が増えるために、むくみが生じます。

これが低栄養による浮腫(むくみ)のメカニズムです。

低栄養の浮腫の予防と治療

まず予防としては、食事内容の見直しです。

食べる量が少なく十分なエネルギーが摂取できていないと考えられます。
特に、たんぱく質が不足しています。

高齢者の場合、噛む力(=咀嚼、そしゃく)や飲み込む力(=嚥下、えんげ)が加齢によって低下していて、食べ物を食べられていない可能性があります。

食材を小さく切ったり、噛みきりにくい肉は薄切りやひき肉にするなど調理の仕方から見直すことが大切です。。

それでも食事からの栄養がうまく摂れない時は、栄養補助食品を利用するとよいですよ。
栄養補助食品は、エネルギー源(たんぱく質、脂質、炭水化物)がバランスよく配合されていて、ビタミンやミネラルも補給できるよう調合されています。

栄養補助食品を間食に食べるもよし、食事の時に補う形で摂取するのもいいです。
形状もドリンクタイプ、ゼリータイプ、ビスケットタイプがあり、食べやすいものを選びましょう。

低栄養の予防は、食事量とたんぱく質が摂れる食事にすることです。

続いて、低栄養による浮腫(むくみ)の治療についてです。

アルブミン値の低下が著しく緊急性がある時は、アルブミン製剤の点滴をします。
献血アルブミン製剤や遺伝子組換え合成アルブミン製剤を静脈から入れます。
点滴の頻度は、低栄養の進行度、本人の体力等によって変わってきます。

むくみの原因が低栄養の他にある場合は、それぞれの治療法に従います。

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まずは、“低栄養かな?”と気になる症状がある時は、一度病院を受診しましょう。
そして、食事指導や必要であれば治療を受けましょう。

低栄養でなぜ浮腫(むくみ)が起こる?そのメカニズムとは?のまとめ

  • 低栄養でむくみ!?そもそも低栄養とは何のこと?
    低栄養とは、体を維持するために必要なエネルギーやたんぱく質が不足している状態のこと。
    低栄養の症状には、痩せるといった外見的なものや風邪などの感染病にかかりやすいという内側からくるものがあります。
    下半身や腹部のむくみは、外見的にも内側にも症状が出た状態です。
  • 低栄養で浮腫(むくみ)の原因とメカニズムとは
    むくみの原因には、アルブミン量が関係しています。
    血液中のアルブミン量が減ると血管内の成分濃度が薄まり、必然的に間質液の濃度が高いことになります。
    濃度を一定に保つために、血管内から細胞のほうへ水分が移動すると、間質液の量が増えるために、むくみが生じます。これが低栄養によるむくみのメカニズムです。

  • 低栄養の浮腫の予防と治療
    まず低栄養の予防は食事内容の見直しです。
    十分なエネルギー摂取と健康な体の維持に必要なたんぱく質が摂れる食事に改善します。
    食事からの栄養がうまく摂れない時は、栄養補助食品を利用すると効率よくエネルギーが摂れます。
    低栄養による浮腫(むくみ)の治療には、アルブミン製剤の点滴があります。

最後に

低栄養による浮腫は、皮膚が張ったようなパンパンなむくみです。
低栄養ではなく他の病気の可能性もあるので、ただのむくみと放置せず、気になる時は病院の受診をおすすめします。

当ブログではこの記事の情報についての責任は負いかねますので、この記事の情報を参考にしていただく場合には、ご利用者様ご自身の責任でお願い致します。

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