ほんと、ここ最近の夏は暑すぎます。
猛暑日で気温が35℃以上でも驚かなくなりました。慣れってもんですかね~。
暑い日が続くと熱中症患者も増えますが、熱中症の死亡例で高齢者が多いことに気づいてました?
死亡例で高齢者が多い理由は、高齢者は熱中症にかかりやすく重症化しやすいため、気づいたときには重度で命を落とすことが原因です。また高齢者の死亡した場所の半数は家だということも調べてみて分かったことです。
この記事を読めば、高齢者が熱中症にかかりやすい原因がわかるだけじゃなく、室内での熱中症対策もバッチリです。これだけ暑いと室内で熱中症にかかるのは高齢者だけではないはず、ぜひ参考にしてくださいね。
統計から見る高齢者の熱中症による死亡率
夏になると高齢者の熱中症による死亡事故が増えます。
確かに、熱中症で亡くなるニュースを聞きますが、一体どのくらいの人が亡くなっているのでしょうか?
過去3年の熱中症による死亡数の内、65歳以上の人数と全体占める割合を調べてみると、
平成26年 総数529人 65歳以上の死亡数 428人(80.9%)
平成25年 総数1077人 65歳以上の死亡数 833人(77.3%)
平成24年 総数727人 65歳以上の死亡数 578人(79.5%)
出典:厚生労働省
死亡数のほぼ8割が高齢者です。
ちょっとびっくりする数字じゃないですか?
熱中症で亡くなったニュースを連日耳にするのがわかった気がします。
高齢者の死亡例
高齢者の熱中症による死亡数は全体の約8割です。
では、高齢者はどういった場所で熱中症にかかるのでしょうか?
出典:環境省
グラフによると65歳以上の高齢者の約半数は住宅で熱中症にかかっています。
そして、高齢者の死亡率と合わせて見てみると家にいて熱中症にかかり亡くなったケースが多と言えます。
熱中症というと、暑い日に外に長い時間いた時や炎天下での運動でなるイメージが強いですが、意外にも高齢者の熱中症は、家の中が一番多いんです。
高齢者の死亡原因
高齢者が熱中症で死亡する原因は、熱中症にかかりやすく重症化しやすいためです。
気づいたときには重度で命を落とすことが死亡原因といえます。
熱中症にかかりやすい原因
- 暑さによる体力の低下
連日の暑さで食欲が落ちたり熱帯夜で睡眠不足になったりして体力が低下すると熱中症にかかりやすくなります。高齢になると夏バテ回復にも時間がかかり、体が弱った状態が続きます。 - 皮膚の温度センサーの鈍くなる
皮膚にある暑さを感じるセンサーが鈍くなり、脳に体温が上がったことが伝わるのが遅れることで、下げる機能が働くまでに時間がかかります。
その間にも体温は上がり続けるので、体温は高温になり高齢者の熱中症は重症化しやすいのです。 - 体温調節機能が低下してる
皮膚の血液の流れを増やして汗をかくことで体温を下げる機能があるんですが、高齢になると血流量や汗の量が減るので、効率よく熱を逃せず体に熱がこもりやすいです。
一旦体温が高温になると、下がりにくくなります。
重症化しやすい原因
- のどの渇きを感じにくくなる
脱水症状になると、のどが渇き水を飲みたいと感じます。
しかし高齢者は‘のどが渇いた’と脳が察知するのが鈍くなるので水分を摂ろうとせず、さらに脱水症状は進んでしまいます。 - 持病と熱中症の併発
持病と熱中症の併発とは、例えば、熱中症で体温を下げるために血流量が増加すると、高血圧や心臓等の循環器系に持病を持っていると体への負担が大きくなります。
糖尿病だと、熱中症で自律神経が不調になると血糖値のコントロールが難しくなるなどの症状が場合があります。
持病があると熱中症にかかりやすくなる面と熱中症にかかると持病の症状が出やすくなる面との両面があり重症化しやすいです。
室内にいるときの熱中症対策
高齢者は家の中にいても熱中症にかかるので、室内での熱中症対策が必要です。
室内での熱中症対策
- のどは渇かなくても水分を摂る習慣を持つ
高齢になると、のど渇きに気づきにくくなります。
なので、のどは渇いてなくても時間を決めて定期的に水分補給をしましょう。
例えば、朝ごはんの2時間後に水を飲むとか、午後におやつの時間を作って、水と少量のお菓子をつまむなど時間を決めて水分を摂りましょう。 - 暑さを我慢ぜす涼しく過ごす
体温調節機能が低下するので、急激な体温の上がり下がりには気をつけなくてはいけません。
室内が暑いと感じるときは、エアコンや扇風機をうまく利用して涼しく過ごしましょう。
熱中症の死亡例で高齢者が多い理由のまとめ
- 高齢者の熱中症による死亡率
熱中症による死亡数の内、65歳以上の人数は全体約8割です。 - 高齢者の死亡例
家に居て熱中症にかかって亡くなる人が約50% - 高齢者の死亡原因
高齢者は熱中症にかかりやすく重症化しやすいため、気づいたときは重度で命を落とすことが死亡原因です。 - 室内での熱中症対策
時間を決めて水分補給をする。
暑さを我慢せずエアコンや扇風機を使って室内を涼しくする。
最後に
高齢者が熱中症にかかると命の危険がさらされます。予防が第一です。
家にいても熱中症にかかるため、室内での熱中症対策をぜひしてくださいね。