気になる病気・症状

気象病は病院の何科を受診するのか?迷ったらまず○○科へ

‘体に不調が現れると天気が予測できる’なんて何ともうれしくないのが気象病です。
気象病という言葉は知られるようになりましたが、実は気象病は医学的には認められていない病(やまい)です。
となると、ますます何科を受診したらよいのかわからなくなりますよね(泣)
今回は、気象病で病院にかかる時、まず何科に行ったらよいかを症状別に2つの科を紹介します。
天気によって体調が悪くなっても病院に行くことを迷っていたなら、ぜひこの記事で読んで、改善の方法を見つけて下さいね。

気象病になったら病院では何科に行けばいいの?

気象病は正式に病気として認められていなくても、実際に症状があり、本人は辛いという事実。

体調の不調を我慢するのは、体も辛いですし、気持ちもどんよりしますよね。
症状を軽減し、より過ごしやすくするには、症状に合った診療科を受けることが大切です。

では、病院の何科に行けばいいのでしょうか?

まず、気象病が疑われる時に受診すべき診療科は、耳鼻科と内科です。

症状別にみる診療科の選び方

・めまいや吐き気

めまいがする、頭がクラクラする。また、めまいや頭がクラクラすることからくる、吐き気の症状がある場合、受診は耳鼻科です。

頭痛、肩こり、関節痛

気象病の症状で体の痛みが生じる時は、内科を受診します。あれば、神経内科がベターです。

どのような治療をするの?薬は出るの?

気象病の治療は、耳鼻科でも内科でも、対処療法が主な治療です。

対処療法とは、今、出ている症状を軽減したり、緩和する治療です。
例えば、頭痛であれば、痛みを軽くする薬を処方する。

では、症状別にどのような治療をするかを見てみましょう。

めまい、吐き気の治療

めまいの時に出される薬は、抗ヒスタミン成分の入ったものです。
酔い止め薬が代表的です。
吐き気には吐き気止めが処方されます。

あとは、必要に応じて漢方薬やビタミン剤も出されることがあります。

めまいの原因として考えれるのが、気圧差を感知する耳の中のにある内耳のセンサーが敏感なため起こると言われています。
少しの気圧の変化でもキャッチしてしまい、内耳の部分で生じた内リンパと外リンパの差を脳に伝えます。

脳は自律神経を調節してそのズレを直そうとしますが、内耳から頻繁にズレのサインが来ると、自律神経の切り替えがうまくいかず、交感神経を刺激するだけになってしまうことがあります。
交感神経を刺激したことにより、めまいの原因が作ってしまいます。

めまいが起こると平行感覚のバランスを崩し、吐き気も併発することが多いです。よって、酔い止めが出されることがよくあります。

頭痛や関節痛などの治療

頭痛や関節痛などの痛みには、鎮痛剤がよく処方されます。
いわゆる痛み止めですね。

頭痛の原因はというと、血液の流れの変化や血流量の増減により、脳内の血管が神経を触ることにより痛みが発生します(=頭痛)

血流や血流量もまた、自律神経によって管理されています。
これも内耳センサーが気圧の差を感じることで、自律神経に影響を与えます。

交感神経が働くと、血管は縮んで血流量は少なくなります。
副交感神経が働くと、血管は広がり血流量は増えます。
自律神経の切り替えの頻度が増えると、調節が追い付かなくて狂う事があります。

そうなると頭痛を発症していまいます。
気象病による関節痛も血管の収縮・弛緩が神経に触れることが原因ではないかと考えられています。

加えて、肩こりや首のハリは、頭に近いところで起こるので頭痛の原因になります。
肩こりは、血液の流れの滞りや血流量の増減で起こるので、脳内への血流にの影響を与えます。
この場合の治療としては、凝りをほぐすことや姿勢の改善です。

姿勢が悪いと肩が凝りやすくなったり、首のハリを生じやすいからです。
さらには、正しい姿勢をクセつけるために、生活習慣の見直しや運動指導なども場合によって行います。

姿勢が悪くなる要因で最近言われているのがパソコンやスマホの使い過ぎです。
長時間、見続けることで、知らず知らず姿勢が崩れ、肩こりの原因になったり首に負担をかけているので、注意が必要です。

気象病は病院の何科を受診するのか?迷ったらまず○○科へのまとめ

  • 気象病になったら病院では何科に行けばいいの?
    めまいや吐き気→耳鼻科
    頭痛、肩こり、関節痛→内科
  • どのような治療をするの?薬は出るの?
    気象病の治療は、対処療法です。
    めまい、吐き気の治療→酔い止め薬や抗ヒスタミン剤。必要に応じて漢方薬やビタミン剤などが出されます。
    頭痛や関節痛などの治療→痛み止め(鎮痛剤)。必要に応じて漢方薬やビタミン剤など。
    肩こりや首のハリが頭痛に影響を強く及ぼしている場合、生活習慣の見直しや運動指導なども行う事もあります。

最後に

「気象病外来」という診療科がある病院もありますが、まだまだ少ないです。
気象病が疑われる時は、症状に応じて、まず受診する科は耳鼻科が内科です。
症状が出てていなくても、症状が出ている時の様子を書き記しておき、一度、医療機関に相談するといいですよ。

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