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カンピロバクター食中毒でギランバレー症候群になる割合は?

‘食中毒からギランバレー症候群になる’
ちょっと怖くないですか?食中毒が違う病気を引き起こすなんて。
もしそのような病気にかかる可能性があるなら、どのくらい割合で発症するか気になりますよね。
そこで今回はカンピロバクター食中毒からギランバレー症候群になる割合を調べました。
アメリカと日本のデータを調べたのでぜひチェックしてくださいね。

カンピロバクター食中毒からギランバレーを発症する割合は?

カンピロバクターから食中毒からギランバレー症候群を発症することがあります。

ところで、ギランバレー症候群とはどのような病気かというと、神経系の病気です。
症状には筋力の低下、手足の麻痺や顔面神経の麻痺などがあります。

カンピロバクター食中毒の感染から1~3週間後にギランバレー症候群にかかることがあります。
つまり、食中毒が治ったあとに、ギランバレー症候群を発症するということです。
発症までに時間があくので、急な発病に不安になります。

では、その割合とは、
アメリカのデータでは、1000人のカンピロバクター感染症の報告に対し、1人の割合でギランバレー症候群になっています。

アメリカ合衆国では、1000人のカンピロバクター感染症の報告例に対して約1人の割合でギラン・バレー症候群になっています。

出典元:横浜市衛生研究所

また、他の外国でのギランバレー症候群にかかる割合は、人口10万人にあたり1~2人と言われています。

アメリカや他の国ことはわかったら、日本のデータは?というと





日本には、カンピロバクター食中毒からギランバレー症候群になったことを報告するシステムがありません。

つまり統計を取っていないので、その割合はわかりません。
ただし、推定ではありますが、年間2000人くらいだろうと言われています。

我が国での発生状況については報告システムがなく、実数は不明であるが、年間2,000人前後の患者発生があるものと推定されている。

出典元:国立感染症研究所

アメリカや他の国のデータから言えることは、カンピロバクター食中毒からギランバレー症候群にかかる割合は少ないです。

少ないが、発症する可能性はゼロではない。

では、どうしたらよいか?
それは、カンピロバクター食中毒にかからないように予防することです。

カンピロバクター食中毒の予防

 

カンピロバクター食中毒の予防のポイントは、

・何から感染するのか
→感染源を知り、扱いに気をつけることです。

カンピロバクター食中毒は何からうつるのか?

カンピロバクター食中毒の主な感染経路は2つです。

一つは、カンピロバクター細菌に感染した食べ物を食べる。
二つめは、ペットからうつる。

【感染した食べ物とは何か】

カンピロバクター食中毒を引き起こす細菌は、動物の腸内にいる細菌です。

私たちが口にする家畜の肉、牛、豚、鶏に菌がついていることがあります。
特に鶏肉についていることが多く、生肉の扱いには注意が必要です。

肉以外に気をつける食品は、井戸水と川の水です。

井戸水でも、定期的に検査している飲料用の井戸水は飲んでも大丈夫です。
飲んではダメなのは、飲料用かわからないものや農業用の井戸水です。

川の水は飲む機会などないのでは?と思われますが、

ハイキングなどで川の水で手を洗ったり口をすすいだりしたことありませんか?
キャンプやバーベキューなどで鍋や食器を洗うのに川の水を使うことありませんか?

機会は限られていますが、うっかり川の水を口にしてしまうことがあります。

【ペットからうつるとは】

犬や猫の腸内にもカンピロバクター菌がいることがあります。
ペットそのものに症状はなくてもです。

ペットのトイレの片づけの際に菌が手について、その菌が体内に入れば、食中毒を引き起こします。

猫の場合、排便後、毛づくろいをして表面の毛に菌がつきます。
その猫を猫をなでると人の手にも菌が付きます。

犬の場合、散歩後の足の裏に菌が付着してい可能性があります。その犬の足を拭いた際に菌が手に付着することもあります。

カンピロバクター食中毒に感染しないための対策とは?

・感染しないための対策
→菌がついてしまっても、体内に入れない対処することです。

まず、食べものからの感染対策について。

カンピロバクター食中毒で気をつけるのは生肉の調理です。

肉はしっかり火を通して食べることです。
そして、生肉が触れた調理器具は使用後は、すぐに洗剤で洗いましょう。
生肉を切り分けた包丁やまな板は、洗剤で洗う。肉の汁を拭いたふきんやタオルは、キレイなものに取り替えましょう。
肉を切ったまな板を洗わずに、野菜や果物などを切るのは厳禁です。

また、生肉を触った手は、しっかり指先まで石けんで洗ってから、次の食材を扱いましょう。

食べものからの感染でもう一つは、水です。

飲料用の水以外は口にしないこと。
見た目はキレイそうな川の水でも飲むのはNGです。

キャンプなどで手洗いや食器洗いに使う場合、一度沸騰させてから使うこと。
食器は、帰ってから念のためもう一度洗うことをおすすめします。

次に、ペットからの感染対策です。

ペットのトイレ処理や排泄物を触った後は、手洗いをしっかりすること。
ペットと遊んだり毛をなでた後も手洗いを忘れずしましょう。
手洗いと併せて手や指をアルコール消毒すると効果的です。

カンピロバクター食中毒でギランバレー症候群になる割合は?のまとめ

  • カンピロバクター食中毒からギランバレーを発症する割合は?
    日本には、カンピロバクター食中毒からギランバレー症候群になったことを報告するシステムなく発症の割合は不明。
    推定では、年間2000人くらいだろうと言われています。
  • カンピロバクター食中毒の予防
    感染源を知り、扱いに気をつけること。
    菌がついてしまっても、体内に入れない対処すること。
  • カンピロバクター食中毒は何からうつるのか?
    1.肉、牛、豚、鶏の生肉や井戸水と川の水
    2.ペットの排泄物
  • カンピロバクター食中毒に感染しないための対策とは?
    【生肉の取り扱い】
    肉はしっかり火を通して食べること。
    生肉が触れた調理器具は使用後は、すぐに洗剤で洗うこと。
    【飲料用以外の水】
    見た目はキレイそうな川の水でも飲むのはNGです。
    キャンプなどで手洗いや食器洗いに使う場合、一度沸騰させてから使うこと。
    【ペットからの感染対策】
    ペットのトイレ処理や排泄物を触った後は、手洗いをしっかりすること。
    ペットと遊んだ後も手洗い。
    手洗いと併せて手や指をアルコール消毒すると効果的です。

最後に

カンピロバクター食中毒からギランバレー症候群になる確率は高くありませんが、何より食中毒にならないことが一番の予防法です。
お肉を切ったまな板でうっかり野菜を切ったりしないように、日ごろから感染対策に気をつけましょう。

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