低栄養になったときの食事指導の4つのポイント

自分ではちゃんと食べているつもりでも、体を維持するためのエネルギーが不足していることがあります。
低栄養になると、疲れやすくなり動きたくない、よろけて転びやすくなるなどの症状が出ます。
高齢者の場合、これらの症状がきっかけで、認知症になったり寝たきりになることがあるので注意が必要です。
低栄養になったら、食事では何を気をつけたらいいでしょうか?
それは、【バランスのよい食事】、【食材の形態】、【間食を活用】、【食べる順番】の4点がポイントです。
【食べる順番】ってさぁ、ダイエットじゃあるまいし、と思うでしょ?
低栄養の時でも食べる順番は重要なので、この記事でポイントを確認してくださいね。
ではでは、日ごろの食生活のチェックにお役立てください。

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低栄養とは?

低栄養(ていえいよう)の言葉からイメージするのは、‘とにかく栄養が足りていない’。

では、実際には体がどのような状態のことなのでしょうか?

低栄養とは、健康な体を維持するために必要なエネルギーやたんぱく質が不足している状態です。

低栄養の目安は、血液の中の“アルブミン”という成分の量や体重の減少です。

血清アルブミンが3.5g/dl以下で低栄養と判断されます。
体重が6か月間に2~3kg減少したときも低栄養の疑いがあります。

体重計

なぜアルブミン量が重要かというと、アルブミンは血液中の血清たんぱく質の6割を占めています。

“アルブミンの量が減る”ということは、健康な体を維持するたんぱく質が不足していることであり、体は低栄養の状態になると考えられます。
たんぱく質不足が低栄養につながるのは、たんぱく質が体を動かすために必要な筋肉や内臓を作る原料だからです。

低栄養になりやすい人

高齢者とダイエットで極端な食事制限をしている人です(若い女性に多いです)。

高齢者の場合、噛む力が弱くなったり、飲み込むがうまくできなくことが低栄養になる一因です。

また、味覚が鈍くなったり嗅覚が低下することも低栄養になる要因です。
年齢が高くなると、甘味も塩気もはっきりした味つけを好むようになります。
薄味だとおいしく感じず食べる量が減り、エネルギー摂取量が足りなくなります。

余談ですが、嫁・姑間で料理の味で揉めるのは、年齢による味の濃さの感じ方なんです(汗)
お嫁さんが料理が下手なわけではなかったりします。。。

低栄養になってしまった!?食事指導の4つのポイントとは

では、低栄養と判断された時、食事ではどのようなことに気をつければいいのでしょうか?

高齢者の食事指導の4つのポイント

1、バランスのよい食事
2、食材の形態
3、間食を活用
4、食べる順番

1、バランスのよい食事

そもそもバランスのよい食事とは、たんぱく質・脂質・炭水化物の三大栄養素がバランスよく摂れる食事です。

この三大栄養素にビタミン、ミネラルをプラスたものが五大栄養素と呼ばれるものです。ビタミン、ミネラルは必要とされる量は少量ですが、代謝や体の調子を整えるのに欠かせないものです。

気をつける点、一つめは、メインのおかずにたんぱく源となる食材が使われているかどうかです。たんぱく源となる肉、魚、卵、大豆製品が使われた料理であることです。

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二つめは、単品メニューは避けることです。
例えば、麺類。特に高齢者に人気のそば、うどんは、主なエネルギー源が麺である炭水化物で、たんぱく質をほとんど摂ることができません。
おなかは膨れますが、栄養素が足りません。

2、食材の形態

高齢になると、食べにくくなる食材があります。
特に、肉。噛みきれなかったり、固かったりして食べにくいです。
あとは、ゴボウやレンコンなど歯ごたえのしっかりしたものです。

肉は、薄切りやひき肉など噛みきりやすい形状のものに変えましょう。
歯ごたえしっかりした食材は、小さく切る、よく煮て柔らかく調理するようにします。

食べにくい食材が増えると食べることが嫌になり、食事量が減るので、調理にひと工夫しましょう。

また、義歯(入れ歯等)が合っているか定期的にチェックし、食べにくい原因を減らすことも大切です。

3、間食を活用

一度に十分な量が食べられない、食欲がない、体調がすぐれない時などは、無理をせず、数回に分けて食事をしてもかまいません。

三食で摂れないエネルギーや栄養素は、間食で摂るようにします。

間食でオススメなのは、

・リンゴやバナナなどの果物類
→ビタミンやミネラルが摂れます。

・牛乳やチーズやヨーグルトなどの乳製品
→程度な脂質でカロリー摂取。たんぱく質、ミネラルが摂れます。

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・必要なエネルギーやたんぱく質が入った栄養調整食品
→カロリーや栄養素がバランスよく入っています。
嚥下障害(飲み込みが難しいとき)にはドリンクタイプやゼリータイプがおすすめです。
また、おやつ感覚で食べられるビスケットタイプもあり、うまく組み合わせて効率よく栄養を摂ることができます。

4、食べる順番

ダイエットの時も食べる順番が大事ですよね。

低栄養を予防するのにも食べる順番は役立ちます!

まずは、汁物や飲み物で口の中を潤します。
口の中がパサパサしていたり、粘ついていると食べにくいです。

一口目の汁物・飲み物は潤す程度OK、たくさん飲むとおなかが膨れて、あとから料理が食べられなくなるので、注意してください。

そして、おかずから食べます。
なぜ、おかずから食べるのかというと、おなかがいっぱいになる前に、たんぱく質や脂質を摂りたいからです。

主食のご飯やパンや麺は食べやすいので、そればかり食べてしまいます。
そうすると、主食の炭水化物でおなかが膨れしまい、おかずまでたどり着かず、たんぱく質・脂質といった栄養素が摂れません。

また繰り返しになりますが、このような食べ方はおなかは膨れますが、栄養素が足りません。

低栄養を防ぐには、バランスよく食べることです。
エネルギー源をたんぱく質・脂質からも摂るために、先におかずから食べるようにします。

低栄養になったときの食事指導の4つのポイントのまとめ

  • 低栄養とは?
    低栄養とは健康な体を維持するために必要なエネルギーやたんぱく質が不足している状態です。
    低栄養の目安は、血液の中の血清アルブミンが3.5g/dl以下で低栄養と判断されます。

  • 低栄養になりやすい人
    高齢者とダイエットで極端な食事制限をしている人です(若い女性に多いです)。

  • 低栄養のときの食事指導の4つのポイントとは
    1、バランスのよい食事
    2、食材の形態
    3、間食を活用
    4、食べる順番

最後に

低栄養を改善するには、十分なエネルギーが摂れるように食事の内容の見直しが大切です。食べる順番に気をつけたり間食を活用して効率よくカロリー摂取をできるようにしましょう。

当ブログではこの記事の情報についての責任は負いかねますので、この記事の情報を参考にしていただく場合には、ご利用者様ご自身の責任でお願い致します。

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