手湿疹によいと言われることはしてるし、薬も塗っている。
なのに、治らない手湿疹。
薬を塗っているのに治らないのはなぜ?手を見つめながら恨めしく思っていませんか?
ステロイドを効果的に使うには注意点があるんです。薄くのばし過ぎるのは×、かゆい時だけちょこちょこつけるのもダメ、ひどくなってからつけるのも治りを遅らせます。
じゃあ、どうやってつけたらいいの?をこの記事で紹介しています。
塗り薬といえども、薬は使い方や塗る量が大切です。
ここで手湿疹の原因と治し方をおさらいしてみましょう!
手湿疹が治らない原因とは
手湿疹になる元々の原因は乾燥です。
皮膚の上には、皮脂膜といって皮脂と水分の合わさった膜があり、その皮脂膜が乾燥を防ぎ外の刺激や異物から守っています。
しかし、手洗いや水仕事、洗剤や石鹸などの洗浄成分により皮脂膜が洗い流されてしまうと皮膚は乾燥します。乾燥すると皮膚は外の刺激を受けやすく、かゆみや炎症が起こり、手湿疹へと進行していってしまいます。
で、治らない原因って何?の話に戻りますが、
手湿疹が治らない原因も乾燥です。(えっ、またも乾燥かよ~って感じですが・・・)
とは言え、手湿疹にかかると乾燥には気をつけて保湿をしていると思うんですが、日常でついやってしまう癖が乾燥を招いているんです。
こんな癖ないですか?ついやってしまう手を乾燥させる癖
- ちょっとだけならっと、少量の洗い物なら素手で使う
→ちょっとのことも積もり積もれば、手のバリア機能は低くなり乾燥します。
水仕事や洗剤を触る時はゴム手袋をはめましょう。
また、洗顔やシャンプーなど洗浄成分を素手で触ることが避けられないことは、まず、手荒れのしにくい製品を選ぶ。そして、使用後は忘れずに保湿をすることです。 - 手を洗った後の自然乾燥
→水が蒸発するときに手の水分まで一緒に持っていってしまいます。
手洗い後は、しっかり水分を拭き取りましょう。特に関節や指の間は水分が残りやすいので注意しましょう。 - 乾燥を放置
→‘乾燥しているのに放っておくわけないじゃん’と思うかもしれませんが、手を洗うたびにハンドクリームをつけ直してます??
「後でつーけよ」と後回しにすると、結局保湿を何もしてないってこともあります。
こんなことが!?と思うことが、じわじわと手を乾燥させるんですよ~。
ステロイドの塗り薬をつけるときの注意点3つ
手湿疹の治療の基本は、ステロイドの塗り薬です。
自分で治す時もそうですし、皮膚科にかかっても塗り薬が治療の基本になります。
が、しかし!!
‘ステロイドを塗っていても治らない!?治らない私は例外なの?’という事態のために、ステロイドのつけ方をもう一回おさらいしてみましょう。
ステロイド塗り薬をつける時の注意点3つ
1、薄~く薄~くのばして塗るのは×
少量の薬を薄く擦り込むようにつけるのは、効果半減です。
症状がある箇所にステロイドを乗せるように塗ります。なじませる程度に少し広げれはOKです。
湿疹の症状は、腫れていたり、水泡があったり、角質がめくれていたり、皮膚の中でも少し盛り上がっているところですよね。
なので、薬を薄くのばすようにつけると、盛り上がっている患部には薬はついていなくて、周りに広がるだけです。
一番届いてほいしいところに薬はなしの状態になってしまい、薬をつけているのに治りがイマイチなんてことになります。
2、かゆい時だけちょこちょこ塗りは禁止
かゆい、ひび割れが痛いなどの症状が治まったら塗るのをすぐやめる、ちょいこちょこ塗りは症状の改善と悪化を繰り返すだけで、かえってステロイドの使用期間を長引かせる要因になります。ステロイドが手放せないなんてことあり得るんです。
皮が張ったら即薬をやめるのではなく、皮膚の機能がちゃんと回復するまでは塗りましょう。刺激を受けない程度にまで一気に治しましょう。
3、症状があってもハンドクリームで我慢、ひどくなったらステロイドはNG
かゆい、痛い、水泡がつぶれてジュクジュク・・・。手湿疹の症状が出ているのにハンドクリームやワセリンなどをつけ、かなり症状が進行してから薬をつけるでは治りは遅いです。
症状が出てしまってからはハンドクリームは役に立ちません。
症状が悪化してからつける薬は、どうしても強いステロイドになってしまうんですが、それが嫌で弱いステロイドをつけていると治りが悪く、症状が進んでしまうこともあります。
こういった経緯が原因でステロイド不信になって、ステロイドを遠ざけるため症状をこじらせることがよくあります。
湿疹の症状がある時は、ステロイドが第一選択です。
ステロイドに不安や心配がある時は病院で薬を出してもらいましょう。
使い方(使用量や塗る期間)も聞いておきましょうね。
手湿疹が治らない、ステロイドをつける時の注意点3つのまとめ
- 手湿疹が治らない原因
手湿疹の原因は乾燥です。
乾燥すると皮膚は外の刺激を受けやすく、かゆみや炎症が起こり、手湿疹へと進行していってしまいます。 - ついやってしまう皮膚の乾燥させる癖
ちょっとだけならっと、少量の洗い物なら素手で使う
手を洗った後の自然乾燥
乾燥を放置 - ステロイドの塗り薬をつけるときの注意点3つ
1、薄~く薄~くのばして塗るのは×
2、かゆい時だけちょこちょこ塗りは禁止
3、症状があってもハンドクリームで我慢、ひどくなったらステロイドはNG
最後に
ステロイド塗り薬は、簡単に使えて効果もすぐ出るので都合よく自己流に使ってしまいます。迷った時は病院を受診し医師と確認しながら使いましょう。